熱中症はどのようにしてなるか?
人間は汗をかくことで体温調節をする生き物です!
汗の蒸発による気化熱によって熱を逃がすのですが、気温が高いと汗が蒸発しにくいため、体に熱を溜め込んでしまいやすくなります。
また汗をかいたまま水分補給を怠ると、血液がドロドロになることで血流が悪くなったり、細胞がうまく働くことができなくなったりしてしまうという弊害があります。
2011年〜2020年7月の平均気温
年 | 平均気温(℃) |
---|---|
2011年 | 27.3 |
2012年 | 26.4 |
2013年 | 27.3 |
2014年 | 26.8 |
2015年 | 26.2 |
2016年 | 25.4 |
2017年 | 27.3 |
2018年 | 28.3 |
2019年 | 24.1 |
2020年 | 24.3 |
2011年〜2020年の平均気温は26.3℃です。
最高平均気温は2018年の28.3℃ですが、ここ2年(2019年、2020年)は気温が低くなり25℃を切っていることがわかります!
熱中症になりやすい時期とは?
熱中症による救急搬送は、気温が30℃を超えると発生すると言われています。
こちらでは総務消防庁で公開されている「熱中症による救急搬送状況」をもとに、熱中症になりやすい月をご紹介します!
2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|
5月 | 調査データなし | 4,448人 | 2,427人 | 3,401人 | 2,788人 |
6月 | 6,336人 | 4,151人 | 5,269人 | 3,481人 | 3,558人 |
7月 | 8,388人 | 16,431人 | 54,220人 | 26,702人 | 18,671人 |
8月 | 43,060人 | 36,775人 | 30,410人 | 17,302人 | 21,383人 |
2016〜2020年の救急搬送状況をまとめている表ですが、全体的に7月・8月が多く、また平均気温の高かった2018年は最も多いことが分かります。
熱中症の主な症状一覧
熱中症は主に3段階に症状に分かれています。
分類 | 症状 | 重症度 |
---|---|---|
I度 |
|
軽度 |
II度 |
|
中度 |
III度 |
|
重度 |
思春期前のお子様は体温調節の能力が発展していないため、高齢者の方は暑いと感じにくかったりします。
そのため熱中症のリスクが高くなりますので、特に気をつけることをお勧めいたします!
熱中症の主な対策方法
【意識のない場合】
救急車を呼ぶ | 意識がないのは重度の熱中症になっている状態です。 早急に救急車を呼んで対応してください。 救急車を待っている間に涼しい場所に移動させたり、脇の下・太ももの付け根・首など、太い血管がある所を冷やしましょう。 |
---|
【意識のある場合】
日陰や涼しい場所に移動する | クーラーのかかっている建物に移動する、または風通しの良い日陰のある場所に移動しましょう。 |
---|---|
体を冷やす | 脇の下・太ももの付け根・首など、太い血管がある所を冷やしましょう。 |
水分補給 | 汗をかいたことで失われた水分を補給しましょう。 電解質を含んだ飲料(スポーツドリンクや経口補水液)がおすすめです! ※意識の無い人に無理に飲ませてしまうと、誤って気道に入ってしまう可能性があるのでお控えください。 また吐き気のある場合は、口から水分を摂取するのは適切では無いので、医療機関で点滴などの処置が必要になります。 |
熱中症を防ぐには?
- 小まめな水分補給をする(10〜15分に一口か二口)
- 冷房器具(扇風機、エアコンなど)を利用するして体を冷やす
- 部屋を適温にする(目安:28℃)
- 湿度を低くする(目安:60%)
- 外出時には日傘や帽子を着用する
まとめ
熱中症は重症の場合、命の危険がともないます。
小まめな水分補給、そしてクーラーや扇風機などの冷房器具を賢く利用して夏を乗り切りましょう!